リスク対策の失敗の本質

課題

色々と新聞等でリスクが報道されているが、「当社は大丈夫」「当社には関係ない」「たいしたことはない」「よくあること」「情報がもれる心配はない」「今まで大丈夫だった」等、他人ごととして軽く考えていることから準備の遅れや対応のミスをおかしてしまう。

考え方・背景

時代とともに社会は常に変化を続けている。この変化とともに生活者の意識も変化している。例えば、環境問題の重視により、生活者においてはゴミの分別はあたりまえとなり、エコバック使用も増えてきている。スーパーの店頭で精錬された水の提供設備が設置され、スーパーの専用ボトルを購入し利用し始めている。たび重なる食品の表示問題や、農薬等の人体に影響を及ぼしかねない物質の使用問題から安心・安全意識が高まり、購入に際して気を使い、さらにはクレームや問い合わせの行動につなげている。
また、情報の広がりを見てみると、これまでと同様にくちこみの影響力が軽視できないが、その情報の発信源がマスメディアだけではなくインターネットサイトの書き込むからという現象もおきている。

インターネットサイトに書き込むことの意識のハードルが下がっており、さらには社会と情報の共有化意識が高まっている。
この現象は、社会の変化にともない、生活者の意識の変化が起こったものである。さらには、かっては企業人は会社の情報を外部に流出することを善とはしなかったが、現在、内部告発がマスコミやインターネットサイトで数多く日常的に見受けられる。

これらから読みとれるキーワードは、

  1. 生活者の厳しい目線
  2. 社会性ある情報の共有化
  3. 内部告発

である。
リスクの経験あるいは不安を覚えた生活者は、自らの関わりある他企業の商品やサービス、さらには企業姿勢においても疑いの(確認の)目線を持つ状況である。
他企業のリスクはまさに自社への厳しい視線になり得る状況であり、「これまでは大丈夫だった」が許されない変化になっている。
他社のリスクを自分ごととして検討することが不可欠な時代となっている。

対応策

社会にアンテナをはり、リスクに関する感度を良くすることが必要である。広報環境を把握し、他社ケースを分析し、自社の現状から検討するリスクアセスメント編)を行い、検討・見直すことがアンテナや感度の強化をもたらす。